「わ、かわいい!」と言わずにはいられない、この部屋が社長室。
アメリカンテイストの小物が美しくディスプレイされています。
しわひとつないグレーのスーツをきちんと着こんで現れた石井社長。
「ここにある物は自分の趣味で集めたものですよ」。
モノへのこだわりが部屋からも装いからもにじみ出ています。
石井社長にとって、アメリカは特別な場所。
若かりし日、妥協を許さない父親の下での串うち作業がつらくてたまらず、“修業”と称して飛び出した先です。
滞在中旅費が底をつき、おなかをすかして、食い逃げを思いついた石井社長は一軒のレストランに入りました。
「でも、結局逃げることはできませんでした。店主に許しを乞い、罪滅ぼしにその店で皿洗いをすることにしたのですが、その仕事ぶりを見て、手際がよいと認めてくれ、何日か滞在することになりました。帰国のときには、店主がサプライズパーティーを開いてくれ、アルバイト代まで出してくれたんですよ。逃げ出した先のアメリカで、日本の“浪花節”体験。胸にドッカーンときました」。
温かい店主の心に触れ、思わず「日本に帰って、こんな店をつくって、いつか必ずご招待します」と宣言し、店を継ぐ覚悟を決めたそうです。